塩害とはなにか塩害とは、コンクリート中の鉄筋が、Cl-(塩素イオン)が原因となって錆びる、または錆びて体積膨張をおこした結果、コンクリートを押し割っているような状態のことをいう。
 
Cl-の供給源としては、海砂の使用等によりコンクリート打設時に既に入っている場合と、構造物の表面から内部に侵入してくるもの(特に沿岸部の構造物に見られる現象)の2通りがある。
 
鉄筋が錆びる原理塩分(Cl-)は、鉄筋表面にできている不動態被膜を破壊する作用があると考えられる。
 
一方、アルカリ性を示す物質であるOH-は、不動態被膜を再生する機能がある。コンクリートは前述の通り健全であれば強アルカリを示す物質である。健全なコンクリート中では鉄筋は錆びないといわれる所以はこのためである。
しかしながらコンクリート中ではCl-/OH+≦0.6(Cl-が過少であったりOH+が過大であったりしても問題はない)であれば鉄筋は錆びないという報告がある。
 
よって、中性化しても一概に問題になるとは限らないし、塩素イオン量が多いからといっても鉄筋が錆びるとは限らない。