コンクリートは使用前や使用後すぐの段階でひび割れが発生してしまうことがあります。

これが「初期欠陥」と呼ばれる現象です。


初期欠陥には主に

1.温度ひび割れ
2.乾燥収縮ひび割れ


の二つがあります。



温度ひび割れの理由
コンクリートによる水和反応によりコンクリートの内部の熱量が増え部材の温度が上昇していきます。
その際、コンクリートの表面は外気で冷やされていきます。
内側と外側で温度差がでてきてしまいます。

コンクリートも他の物質と同じように熱くなると膨らんで、冷めると縮みます。
外側の方は縮み、内側は膨らむため表面付近に引っ張りの力が発生します。
コンクリートは引っ張られる力に弱いのでひび割れが起きてしまいます。


乾燥収縮ひび割れの理由
コンクリートにはマイクロメートルからナノメートルにわたるさまざまな隙間があります。
その隙間に水が乾燥によってなくなってしまうと水の表面張力によりかかる力や縮もうとする力が発生してコンクリートが縮んでいきます。

干ばつなどで地盤はひび割れている原理と同じです。

マンガでわかるコンクリート参照